労働の厳しさが生む悪循環

とにかく忙しい、休めない、男性に出会うチャンスなどない、という声がナースの皆さんから聞こえてきます。たまの休みは、ひたすら寝て過ごしたり、買い物や掃除、洗濯などで終わってしまう、という人も多いようです。とても男性と知り合うチャンスなどないし、仮にあったとしても、ゆっくりお付き合いするような時間的、精神的余裕もないという声は多く寄せられています。

それだけ、現在の看護師を取り巻く環境が厳しいのだといえるでしょう。以前から建設現場や製造業が3K職場であると囁かれますが、看護師の仕事はさらに厳しく、給料安い、婚期遅れるなど5Kや6Kというイメージも存在します。医療システムは国の根幹をなす重要なインフラの一つです。社会が健全に機能するためには、医療システムが良好に働いていることが不可欠です。しかし、その医療現場を支えている看護スタッフが、このような過酷な環境に晒されていることは、決して望ましい状態とはいえません。

この問題を根本的に解決するためには、すべての面で医療従事者の労働環境の改善が必要でしょう。患者側の負担につながったとしても、現在の医療従事者の労働環境を改善するために、それが必要なら思い切った施策が求められます。ナースが自由に婚活、結婚、出産そして子育てができて、自由に転職や復職ができる環境が生まれれば、少子化問題への光になります。また、女性たちの労働を考える第一歩にも繋がるでしょう。非常に厳しい環境で働く彼女らが自由に子供を生んで育てられる社会になれば、それはまさに普通の女性たちも子供を産むことに躊躇しない環境になれるはずだからです。

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